パン屋さんでの感染症予防対策
コロナウイルスの感染拡大を受け、
私が働いているパン屋さんでも徐々に対策を
取るようになりました。
その主な対策というのが、
今までむき出しで販売していたパンを
1個ずつ全部袋詰めにして売るというもの。
本社からその辞令が伝えられると、
現場からは悲鳴が上がりました。
ただでさえ忙しいのに
更に面倒な作業が増えるなんて・・・。
特に朝の時間帯は”戦場”なので
みんな戦々恐々。
お店で一番小さくて安い、山のように積まれた
ミニクロワッサンも一個ずつ袋詰めにするのかと
思うとそれだけでゲンナリしてしまいます。
それでも問題が問題なだけにやるしかない、という
雰囲気でなんとか先日までの三連休を乗り切りました。
意外だったのは、お客さんには割と好評だったこと。
特に年配のおじさんおばさんは
「今までずっとむき出しだったから
気になっていたのよ~」
「こっちの方がいいよ、全然」
という声をよく耳にしました。
一方で常連のお客さんからは
「大変ねぇ。ここまでしなくてもねぇ」と気遣ってくれる声も。
半透明のポリ袋に入れたパンは
お客さんにとってもどんな商品か分かりづらいという
デメリットがあると考えていましたが、
それ以上に衛生面を気に掛ける人も結構いることを
実感しました。
袋詰めが功を奏してか、お客さんの出入りは
今までと変わらなかったため、ちょっと
ほっとしています。
最近はスーパーなどでも
焼きたてパンにこだわらずに
市販のパンコーナーのみだったり、
糖質制限ブームからパンを控える傾向にありますが、
生き残るためには柔軟な対応も多少必要なのかも、と
ふと思いました。
そんな我がパン屋さんも
最近流行りの高級生食パンや、米粉パンの販売に
乗り出しています。
特に米粉パンは以前からお客さんの要望が強く、
ようやく出てきた、という感じです。
米麹だったりライスパワーエキスだったり、
お米の栄養・美容効果が注目されるように
なったことも関係しているのかもしれません。
何はともわれ、早くコロナ騒ぎが収束して
平和な日常が戻ってくることを願うばかりです。
・・・袋詰め作業、いつまで続くのかな・・・。